ほくろ(
黒子、
mole)は、
皮膚の一部に
メラニン色素を含む
細胞=
メラノサイトが、周囲より高い密度で集まってできた
母斑の一種。メラノサイトが一層に並んでいるものを、狭義の黒子(こくし、lentigo)と言い、メラノサイトが重層したもの(しばしば持ち上げられた
表皮が盛り上がって見える)を
色素性母斑(pigmented nevus)あるいは
母斑細胞性母斑(nevus cell nevus/nevocellular nevus)と言う(この場合、母斑を形成するメラノサイトを特に
母斑細胞(nevus cell/nevocyte)と呼ぶ)。体表からは、黒く見えるのが一般的であるが、深い部分でのメラノサイトの増殖の場合、青く見えることもある(
青色母斑という)。一般には
過誤腫的なものと考えられているが、
WHO分類分類では色素性母斑に限っては
良性腫瘍として扱い、ICD-Oコード付けが成されている(8720/0など)。
また目の近く(もしくは下に)出来たほくろを
泣きぼくろといい、「泣きボクロ」と表記することもある。泣きぼくろについては、泣いている様に見えることから、これがある人は涙もろいという俗説がある。また、人相占いのたぐいでも「泣く」ということから「不幸」を連想させるとして、いい人相とされない場合もある。左右対称を美しいと感じる人間の美的傾向があることから、泣きぼくろを否定的に捕らえる見解もある。このため、
化粧で泣きぼくろを消している女性もいる。逆に、その泣いているように見える様子が「儚さ」またある種の「セクシーさ」を演出することからわざわざ「付けぼくろ」をして「泣きぼくろ」をつける女性もいる。要するに、泣きぼくろの評価については個人の好みの問題であり、安易に「いい」、「悪い」の判断をすることはできない。