インカ帝国も含めて
鉄器文明に到達せず、
新石器時代[クリスチャン・トムセンの区分に従うなら、新石器時代になる。ただし、その冶金技術から青銅器時代とみな論者も一部にみられる。]のまま過ごしたが、その一方で
土器は独特の進歩を見せ、各々のプレ・インカ文化ごとに特徴ある土器が発見されている。しかし後世の人間が
副葬品として死者とともに埋められた土器を発掘、
ワコと呼び習わし神聖視して祀る風習を持ったため、
墓泥棒(職業的な盗掘人を「
ワッケーロ」という)などにより遺跡が荒らされ、これら土器の多くもワコとして家庭に祭られたり土産物などとして販売されていたものが発見・保護され博物館に収蔵されることも珍しくなく、現在世界各地の博物館に展示されているナスカ文化の土器のほとんどがもとをただせば盗掘品といわれているなど、出土地域が不明な遺物が多い。