19世紀に用いられた「世紀末」(特にフランス語のファン・ド・シエクル
Fin de si?cle )には、二つの含意があった。一つ目は、繁栄した時代(19世紀に即せば
ベル・エポック)の末期の退廃(
デカダンス)である。二つ目は、一つの世紀ないし時代区分が「終わる」時に待望される切迫した変化を見越した興奮や変化への絶望である。
これは古くから「世も末」といった表現で通俗的にも根付いていた「
末世」と混同された可能性のほか、
五島勉のベストセラー『
ノストラダムスの大予言』(1973年)によって、「
1999年人類滅亡」という言説が広く人口に膾炙した結果、20世紀末と世界の終焉が直接的に結びつけられてしまったことが一因として挙げられるであろう。なお、
ノストラダムスの
予言と1999年の破局を結びつける言説は、
第二次世界大戦以降に現れたものであり、それ以前には全く見られない。ちなみに3区分方式(初め、半ば、末)では
1966年9月の時点で20世紀末と区分される。
上記の通り、日本およびSF作品等フィクションの一部では「世の終わり」と混同されることがあり、特に映画『
マッドマックス』や『
北斗の拳』等の影響か、本来の西暦の節目という意味ではなく、
荒廃した世界=世紀末 というイメージが少なからず存在しており、作品内の時代設定が世紀末でなくとも、都市が荒廃したイメージやサイバーパンク系のイメージを「世紀末的世界」として説明される事も少なくない。特に80〜90年代のフィクション作品において顕著である。尚、やはり映画『
マッドマックス』の影響および末期の退廃(デカダンス)のイメージからか、「荒廃した世紀末の住人達=モヒカン&パンクファッションは世界共通の認識として存在する」と主張するものもいる。下記は世紀末的世界観をモチーフとしたフィクション作品の一例である。