中華人民共和国では、1尺=(1/3)メートルと定めたので、1寸は約3.33センチメートルとなる。また、
国際単位系のデシメートル(dm)にも「寸」の字を宛てており、区別のため尺貫法(
市制)の寸を「市寸」、SI(公制)の寸を「公寸」と呼ぶ。
手の象形の左に横線を引いたものが「寸」という文字の元々の形である。これは、手首に親指を当てて脈拍を計る様子を形取ったものであり、そこから親指の幅を指す現在の寸の意味になったという。また、『
説文』には「人の手をへだてること一寸、脈拍これを寸口といふ」という記述があり、ここから、手の平の下端から1寸の位置で脈を計るため、「寸」の文字がこの長さを表すようになったとする説もある。
日本では、成人男性の身長はおおむね5尺台(約150 cm - 180 cm)であったので、身長を言う時には「5尺」を省略してその下の寸だけを言った。例えば「身長4寸」と言われれば、それが5尺4寸の意味であるということは、尺貫法が広く使われていた時代にはほぼ常識であった。また、
勾配(
角度)を表すときに、水平方向1尺に対する垂直方向の長さを寸を単位として表していた。