「最も古い
ローマカトリック教会(
西方教会)から東方正教会が分離した」といった認識や言説は今日でも散見されるが、事実に大きく反する。
ローマ教皇が東方教会に対して
西方教会に対するのと同じような権限を行使し得た史実は無いからである。東方正教会もローマカトリックも自らを「使徒の教会」としているのであって、いずれかを「本家」とするような解釈は著しく片側の見解に偏ったものである。東西教会のいずれも自らを正統であると自認しており、かつ他方と起源を同じくすることを認めている。両教会は8世紀から13世紀にかけて長い時間を経て差異を深めた。