経企庁官房長、大蔵省官房長を経て、主計局長と同期中の
事務次官の筆頭候補であった。当時の一連の「大蔵省スキャンダル」報道のなか、のちに泉井石油商事件として発展してゆく渦中にあった
泉井純一により、主に通産官僚などへのタニマチ行為がマスコミの耳目を集めていた頃、大蔵官僚の涌井にも美術品が贈与されたことを指摘され、そのため同期の田波が内閣内政審議室長から次官に座ることとなった。 この事件についてノンフィクション作家である
広瀬隆は、著書「私物国家」において美術商を介した収賄の仕組みを詳細に示した上で、涌井に対する処分が表面上の付け値によって口頭による厳重注意で済まされた事を批判している。
[「私物国家」広瀬隆 著 光文社、1997年、ISBN 4334971539]