綿矢は当時19歳11ヶ月であり、これまでの記録であった第56回の
丸山健二「夏の流れ」による23歳0ヶ月での受賞記録を更新した。また、金原も20歳5ヶ月であり(その綿矢に次ぐ)史上2位の若さであった。また受賞には至らなかったが、島本も20歳8ヶ月であり、事前報道などで注目された。
: 細部描写の秀逸さと、派手な道具立ての裏にある物語の純粋さが高く評価された。特に、
石原慎太郎は、受賞作発表後の記者会見において、この回の候補作全体に対して否定的見解を示して「今年は該当作無しでも良かったんじゃないか」と前置きした上で、それでも受賞した2作品からいずれかを選ぶならば、「蛇にピアス」を推す旨を明言したほどである。
最年少受賞で注目されたため最近数年で最大の反響を呼び、受賞作2作を掲載した「
文藝春秋」は約118万部発行され創刊以来の記録となった。
単行本も『蹴りたい背中』は
ミリオンセラーを記録し、『蛇にピアス』も60万部以上を売り上げた。また綿矢の第1作『
インストール』も合わせて話題になりこちらも50万部を超えるヒットとなった。