考古学が研究対象とする
遺構で地表からは確認できないものは、地中に残されている
住居跡や井戸などの建造物や工作物等の掘り込み、基礎、柱穴、炊事場跡などがある。遺構は地中にあるものに限らず、時には
神殿などの建物や工作物、マウンド、
古墳の墳丘などの土木構造物で地上に残されているものもある。このように考古学でいう
遺構は
遺跡の本体をなす要素であることから遺跡と同義語のように用いられる場合もある。
遺構の
層序や遺構相互の
切り合い関係、遺構から出土する遺物の接合関係などによって遺構相互の新旧関係(相対年代)を明らかにすることができ、
歴史時代の遺物に年代が記銘されている場合などには遺構の絶対年代さえ知ることができる。さらには、城館などの場合には図面や記録が残っている場合もある。また、検出された遺構の種類や数、遺構相互の配置によって遺跡の年代、性格、特徴、変遷などを検討することが可能となる。したがって、考古学研究にとって、
遺構の検出地点の記録や遺構そのものの分析は欠かすことのできないものである。